新技術は生産コストに見合うか 3
現在では、組換えDNA技術に使用するほかの酵素も、同様の手法で多量に生産されています。
このように、遺伝子工学技術は、それ自体の発展を加速する上でも貢献しているのです。
プロジェクト規模の物差しのもう一方の端に位置するのは、ICI社による、ある種の細菌の開発です。
これは細菌を利用してタンパク質を生産するという発想の当然の帰結でした。
この細菌は多量の増殖した細菌を収穫して、無毒化処理してから袋につめてプルティーンという名前の動物飼料として出荷します。
同社のプルティーン生産プラントは1980年に英国で操業を開始しました。
このようなプロセスに適した細菌はほとんど存在しません。
というのは、細菌は増殖条件を注意深く調節したり、コストのかかる温度調節を頻繁に行う必要があるからです。
さらに、割高な化学物質以外「食べない」ことさえあります。